ごあいさつ
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「成長の限界」が指摘されたのは35年前のことであったが、今もなお未来を語るに経済成長率以外に有効な指標が用いられていない。
しかも2001年の9.11やイラク戦争等、富と権力の独占が追求され、ますます社会全体が強欲と相互不信に支配されつつある。
こうした時代にあって眼晦ましに騙されず、それぞれの場所で採るべき道はどこにあるのか見極めることが求められている。

およそ5,500年前の三内丸山遺跡(青森市)からは日本国内ばかりでなく、ユーラシア大陸との交易品が出土しており、6本の巨木列柱の示す夏至線と同様ものが、ソールズベリー(英国)郊外のストーンサークルからも読み取れることが出来る。
世界4大文明と呼ばれるものは過剰灌漑、過剰放牧等で砂漠化の果てに消えて行った失敗した文明の遺物であり、日本を支えてきた田畑と雑木林による「里山」生産システムは、世界でもまれな持続可能な循環型の文明システムなのである。
そして縄文時代から今日にまで、日本に安住の地、太陽の昇る地を目指して、多くの人々が大陸から海を渡って来た。
日本はこうした様々の時代の様々な人種と文化を受け入れ形成されてきた、いわゆる他民族国家なのである。
そんな日本を日本として特徴付けて来たのが、「以和為貴(和を以って貴しと為す)」のコンセプトであり、これこそがユーラシア大陸の東の「フキダマリ」の精神的バックボーンだったと考える。
当研究所はこの日本文明の伝統に照らし、対象となる集団や組織の「文化アイデンティティ」を組み立てる。
それは場合によっては新規事業や商品開発であり、一旦頓挫した事業の建て直しであるが、究極的にはこの命題への回答になるはずである。


平成19年1月


文化アイデンティティ研究所
池田志朗


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